狂犬むーたんのその後

エアコン修理に来てくださったクーラー業者さんに、むーたんが思いっきり噛み付いてしまった事件から、2ヶ月近くが経過しました。あの時、動物行動治療の先生に言われたことを実践した結果、むーたんの行動に変化が現れてきたので、ここではその後の様子についてご報告したいと思います。

狂犬むーたん、夏の陣

普段はおっとりしていて優しい性格のむーたん。しかし約2ヶ月前に、クーラーの修理にきてくれた業者さんに思いっきり噛み付くという恐怖の事件が起きました。(※『愛犬むーたんが他人を噛んでしまいました。。』参照)

業者さんの背後から忍び寄り、急襲を仕掛けたむーたんの行動は決して突発的なものではなく、明らかに計画的な犯行でした。そんなむーたんの行動に落ち込むほどに驚いた私たちは、すぐに動物行動治療の獣医さんに相談し、往診にきて頂いたのです。

行動治療の先生のアドバイス

先生に診ていただいた結果、むーたんの行動は犬として至って普通とのことで、叱ったりしてはいけないということでした。そして、再発防止のためには次のようなことに気をつけるといいと教えてもらったのです。

むーたんと距離を開ける

私がずっと家にいて、むーたんとの距離が近くなりすぎた結果、むーたんは必要以上に「おねえちゃんを守らなくっちゃ」と考えるようになったそうです。そのため、私以外の人に対する警戒心が高くなりすぎてしまって、攻撃的になっている可能性があると言われました。

そこでそれ以降は仕事をする時、できるだけ近所のカフェなどで作業をするようにしました。もちろん、家に帰ったら思いっきりむーたんと遊んで、わしゃわしゃして、お散歩に行き、楽しい時間を過ごしています。ただ、1日に数時間はむーたんにお留守番してもらうことにしたのです。

他の犬との挨拶は早めに切り上げる

昔はお散歩中に出会う他の犬が怖かったはずなのに、狂犬むーたんはお散歩中の犬にもガルガル言うようになりました。特にグイグイくる相手だったり、挨拶が長い相手に対して攻撃的な態度をとるようになったのです。相手が応戦してきたときも、ひるむことなく戦おうとするのです。あんなに怖がりだったのに・・・!

相手の子に怪我をさせても大変ですし、大事なむーたんが怪我をしてしまっても大変です。先生のアドバイスに従って、知らない犬が相手の場合は決して無理をせず、挨拶もなるべく早めに切り上げるようにしました。

来客のタイミングでむーたんを喜ばせる

私にとっては大切なお客様も、むーたんからすると見ず知らずの侵入者です。そのため、突然家に上がり込んできた他人に向かって吠えるむーたんを叱るのは、絶対にしてはいけないことだと言われました。怒ることで余計に「来客がある=嫌なことがある」とむーたんが認識するようになるからです。来客があったときはむーたんを抱っこしたり、大好きなおやつをあげたりして、「来客がある=いいことが起こる」と思わせてあげるといいそうです。

そこで私は宅急便などの業者さんが来た時はおやつをあげ、友人が遊びに来た時はむーたんと一緒に外までお出迎えすることにしました。

2ヶ月後のむーたんの様子

お客様への対応

友人が遊びに来てくれた時は、駅やマンションのエントランスまでむーたんを連れて友人をお迎えに行きます。そしてマンションの下で少しお話をしてから一緒に部屋に入ります。そうするとむーたんも「この人はおねえちゃんが招いた人だから敵ではない。」と理解して、吠えることなく、すんなり受け入れてくれることがわかったのです。一緒にお部屋に入った相手に対しては、少し警戒すしつつも、攻撃的な反応は見せなくなりました。

今でも宅配便などでインターホンが鳴ると、むーたんは勇ましく吠えながら玄関へ走っていきますが、ドアが空いた時に吠えることは以前より少なくなりました。おやつ作戦も功を奏しているようです。

お散歩中の犬との接し方

お散歩中、他の犬にガルガル言うこともほとんどなくなりました。相手が元気いっぱいな子の場合は、あまり近づけないようにして、挨拶もなるべく短く切り上げるようにしたのです。たまに好きな子が現れると、むーたんの方から尻尾をぴこぴこっと振ることもあるので、そんな時だけ挨拶させてもらうようにしました。

ペットホテルではお友達と仲良く過ごす

そんなことをしていたら、お散歩中に他の犬と挨拶する回数は極端に減りました。そのため、いつものペットホテルで他の子と仲良くできるか少し心配だったのですが・・・

そんな心配は全く不要でした✨

私たちがいないところでは、相性のいい子と仲良く過ごすことができているそうです。ホテルのスタッフさんにお願いして、みんなと遊んでいるところへ連れて行ってもらったところ、他の子と仲良く探検しているむーたんの様子を見ることができました^^

最後に

むーたんが人を噛んだ時は、驚きというよりもショックが大きかったのですが、私が行動を変えただけでこれだけの変化がありました。本当は行動治療の獣医さんに相談した時、パパから「ちょっと大げさじゃない?」と言われていたのですが、あのとき頼ってよかったです^^