むーたんには苦手なものがたくさんあります。私たち以外の人も、お外にあるものも、お散歩も、最初はほとんどが苦手でした。中でも、他の犬は大の苦手。ここでは、そんな犬嫌いなむーたんが他の犬たちと上手に挨拶できるようになるために、私が編み出した挨拶の練習方法をご紹介したいと思います。
目次
他の犬に襲われた経験
詳しくは「ドッグランデビューをする前に知っておくべきこと」に書いてありますが、むーたんは過去、他の犬に襲われた経験が何度かあります。ドッグランで襲われたこともありますし、お散歩中に飼い主さんが誤ってリードを放してしまい、突進してきた子もいました。思いっきり地面に組み伏せられたこともあります。
そんな怖い経験をしていたら、他の犬が苦手になるのは当然です。でも、世の中そんな怖い犬だらけではありません。どこかに必ず、むーたんと仲良くできるお友達がいるはずです。いつか楽しく遊べるお友達と出会える日のために、私はむーたんの犬嫌いを克服しようと決意しました。
犬嫌いを克服するために試したこと
一度身についた苦手意識はなかなか拭えるものではありません。どんなに練習しても、一生克服できないことだってあるでしょう。そのため絶対に無理はせず、「できたらラッキー」くらいの気持ちで色々試してみました。
友人の犬と会わせてみる
友人と暮らしている黒柴ちゃんは、他の犬に全く興味がない、おとなしくてマイペースな子です。むーたんはとにかくグイグイ来られるのが苦手なので、その子となら仲良くできるかもしれないと思い、会わせてみました。最初は少し怖がっていたものの、長時間一緒にいても危険がないため、最終的にはだいぶ慣れて、黒柴ちゃんの匂いをこっそり嗅げるくらいまでになりました。
そのため、定期的に一緒にお散歩をさせてもらって、「怖くない犬もいる。」ということをむーたんに少しずつ覚えてもらいました。
お散歩で出会う犬たちとの交流
次はお散歩中に出会う犬たちと挨拶させてみます。激しそうな子や体が大きい子は避け、穏やかでゆっくり挨拶できそうな子がいると、近くを歩くようにしてみました。最初は怖くて動けなかったむーたんも、徐々に自分から近づいていくようになり、今ではだいぶ普通に挨拶ができるようになりました。
むーたんの行動はこんな感じで変化していきました。
- 他の犬の姿を見ると固まる。もしくは私の影に隠れる。
- 他の犬の姿を見ると興味を示し、自分から少し近づくように。ただし、向こうがこっちに気づくと大慌てで逃走。
- 相手がむーたんに気づいても、一定距離までは近くように。でも接近はできない。
- 鼻先が触れ合うくらいまで近くことができるようになる。しかし、突如猛ダッシュで逃げ、相手をびっくりさせることも…。
- 相手が臭いを嗅いでくる時は、お耳をぴーんと立てて警戒しつつも我慢できるように。ただお尻を嗅がれるのは断固拒否。
- 多少動きはぎこちないものの、おとなしい子であれば、逃げることなく挨拶できるようになる。(←今ここ)
ここまでくるのにはかなりの時間を費やしました!ちゃんと挨拶できるようになるまで諦めなくて本当によかったです。
ケネルズ東京での躍進
むーたんが他の犬への興味をかなり強く示すようになった頃、私たちは海外挙式を予定していたため、むーたんをペットホテルに預けることにしました。むーたんの負担を出来るだけ減らすため、いろんなペットホテルを周った私は、ついに「ケネルズ東京」という最高の環境を見つけ出します。
そこで、むーたんはついに仲良くできるお友達と出会えたのでした♡♡♡
(※詳しくは『最高のペットホテル「ケネルズ東京」のレポート』をご覧ください。)
他の犬と挨拶するときのポイント
絶対にやってはいけないこと
なんとか挨拶をさせたくて、逃げようとする愛犬を無理やり引っ張ったり、叱ったりするのは絶対にやめましょう。そんなことをしたら、さらに恐怖心を植えつけてしまう可能性があります。お化け屋敷を恐がる子供に「恐がるな!!」と無理強いする人なんていないですよね。犬だって同じです。
愛犬が安心できる挨拶の仕方
色々試してみて、私は自分もむーたんも安心して挨拶の練習ができる方法を編み出しました。それは、むーたんよりも先に、まず自分が挨拶をするというものです。流れとしては以下の通り。
- お散歩中に犬を発見したら、その子の様子をしばらく観察する。
- おとなしそうで、むーたんがちゃんと挨拶できそうな子だったら近づく。(体格差のある子や激しそうな子は早めに回避。)
- 犬同士が挨拶をしようと距離を伺っている間に、へっぴりごしのむーたんの隣にしゃがんで、相手の子に優しく声をかけながら、ゆっくり自分の手のひらを返して鼻先に差し出す。
- 相手が私の手のひらをクンクンしてきたら、むーたんにも「大丈夫だよ〜。」と挨拶を勧めてみる。
この方法には色々なメリットがあります。まず、私の体がむーたんにとって、安心できる隠れ場所になるということ。もし相手が飛びかかってきたとしても、私の体が盾になるので、むーたんは安全です。そして、先に私が挨拶をしているので、危険な相手ではないことがむーたんにも伝わります。
安全な場所が確保されていて、相手の危険度が低いとわかれば、怖がりなむーたんでも安心して挨拶ができるのです。
最後に
同じ犬種でも実家のこうちゃんとむーたんでは性格が全く異なるように、犬にはそれぞれ個性があります。性格によって合うトレーニング、合わないトレーニングがあるので、ここでご紹介している方法も、参考程度に見ていただけたらと思っています。一番大事なのは、無理をしないこと。愛犬にとって無理なく、苦手を克服していけるような方法を見つけてください^^