夜ふかししたらダメ

むーたんの寝る時間はやや遅め。私たちがテレビを見たり深夜のアイスを食べたりしている間は、だいたいむーたんも近くにいて、きゃあきゃあ元気に過ごしています。

元気がありあまっている時は、夜中にも関わらずバナナちゃんを持ってくることもあります。(※『夜遊びは愛人と』参照)

 

 

 

 

そんなこんなで楽しく夜ふかししているむーたんですが、1時を過ぎたあたりから一人のそのそと寝室に移動し、そして力尽きます。見ているこっちが「あ、死んだ。」と独り言を呟いてしまうほど、ダブルベッドのど真ん中で豪快に脱力しています。

 

 

 

 

昨日は珍しくパパが早々とお布団に入ったので、むーたんもパパにくっついて12時前にはベッドでうとうとしていました。いつも夜ふかししている私は一緒に寝る気になれず、パソコンを開いて仕事をすることにしました。うるさいテレビの音もむーたんのぴよぴよ攻撃もないので、深夜の作業は意外と捗ります。

仕事机からベッドにいるむーたんの様子がよく見えます。パパの寝返りに合わせて器用に場所を変えたり、クークー寝息を立てて気持ち良さそうに眠ったりするむーたんの様子を眺めつつ、作業はどんどん進んでいきました。

 

 

 

 

むーたんもたまにしょぼしょぼと目を開けて、こちらの様子を伺います。体はふにゃりと脱力したまま、どんぐりみたいなお目目だけぱちぱちさせて、私のことを見守ってくれているようです。そしてやっぱり眠たくなって、そのまま眠りに落ちるのでした。

集中していたせいか、あっという間に時間が過ぎていきました。

むーたんがベッドを抜け出してキッチンに置いてあるお水を飲みに来た頃、時間は2時を少し回っていました。

 

 

 

 

 

「むーたん、お水飲みにきたの?」

そうたずねると、むーたんはこちらに向き直り、じーっと私を見つめ返します。

「こっちくる?」

呼んでも身動き一つしません。

眠そうにおめめをしぱしぱさせたまま、ひたすら私を見つめてきます。

「眠たいならベッドに戻ってていいんだよ?」

動く気配はありません。

 

 

 

「・・・わかったよ。夜ふかししすぎだよね。お姉ちゃんももう寝るから、むーたんも一緒にねんねしよ。」

そう言ってパソコンを片付けると、納得したようにむーたんはベッドに戻っていきました。

 

 

 

 

 

今までも夜ふかししすぎると、むーたんが「はやくねなさい。」と注意しにきてくれていました。

さすがお姉ちゃん見守り隊の隊長。

健康管理もバッチリです。

 

 

 

 

お布団に入るといつものようにむーたんがくっついてきました。さっきまで仕事に集中していたのであまり眠くない気がしていたのですが、むーたんとくっついているとポカポカして、私もすぐに眠りに落ちたのでした。