我が家には、私とむーたんが快適に暮らすための用意しかありません。いつも仕事で帰りが遅いパパは、基本的にあまりいないものとして居住環境を整えていたのです。それが、新型コロナの影響を受けて自粛生活が続いている今、私は自分の居場所を失ってしまいました。
目次
今までの生活
ひとり暮らしプラスαな居住環境
今まで、パパがお家にいるのは平日の夜と週末だけでした。パパは会食・外食・出張が多く、お家でごはんを食べることなんて週に1〜2日程度。そのため冷蔵庫は一人暮らし用のもので十分でしたし、広めのワンルームで快適に過ごせていました。一日のうち、ほとんどの時間を私とむーたんの二人で過ごすわけですから、仕事部屋なんて全く必要なかったのです。
自分専用のワークスペース
結婚したタイミングで私は会社勤めをやめ、自宅勤務するようになりました。そのため、2年ほど前から私はお家の中を整理して、自分専用のワークスペースを整えていました。パパもお家で仕事をすることはありましたが、スマホで片付けられる仕事も多く、パソコンを開く必要があるときは二人で近所のカフェへ移動し、そこで作業していたので、ワークスペースは私ひとり分しか準備していませんでした。
快適な仕事環境
私が整えたワークスペースはなかなかに快適でした。顔を上げるとベッドで日向ぼっこしているむーたんが見えたし、すぐ隣にウォーターサーバーとティッシュはあるし、椅子にはゆったりした背もたれと手すりがついて、高さ調節もできました。座面も広くて、むーたんをお膝にのっけたままでも快適に仕事ができたのです。
失われた居場所
完全リモートワークになったパパ
幸い、パパの仕事はリモートワークが可能だったので、早いうちから全社員完全リモートワークになりました。リモートワークになったら少しゆったり仕事できるのかと思いきや、パパの激務は変わりません。朝早くからリモート会議、リモート面接、リモート会議、リモート会議…。そしてときにはリモート飲み会なんかも入るようになりました。
仕事のバランス
私が今やっている仕事とは、シニア犬のためのサイト『Qooppy』の運営です。去年の年末に自分ひとりで立ち上げ、まだマネタイズもしていないので、仕事のボリュームは自分で決められます。もちろん、早くいいサイトにしたいという気持ちはありますが…。
一方、パパの仕事には同僚や取引先など、多くの人が関わっています。リミットがある仕事もたくさんありますし、緊急度の高い、重要な会議もたくさんあります。私も働いているといえば働いていますが、パパと比べるとどうしても優先順位は下がってしまいます。
そして居場所がなくなった
そんなこんなで、今まで私が使っていた快適なワークスペースは全てパパに譲り渡すことになりました。私が座っていた椅子はパパ専用の椅子になり、私が使っていた棚には新たなモニターが取り付けられました。私のワークスペースは、完全にパパ仕様となってしまったのです。私に残されたのは、背もたれの小さい、高さが合わない、居心地の悪い椅子だけ…。
しかもパパはしょっちゅうウェブ会議をしていて、むーたんを抱っこできないことも多く、私は居心地の悪い椅子でむーたんを抱っこしながら仕事をしなければなりません。もう体が痛いのなんの・・・。
新たな居場所が見つかった!
泣き言を言ってはいられない
小さな椅子で仕事をしていて、居心地が悪いのは私だけではありません。私のおひざの上に乗っているむーたんも、何度も滑り落ちそうになり、落ち着かない状態が続いていました。せめてむーたんがいつものようにベッドで寝てくれていたらいいのですが、のっぴきならぬ事情によりむーたんもおひざの上に固執します。(※『甘えん坊の理由』参照)
これではとても仕事になりません。なんとかしなくては・・・!!
むーたんのひなたぼっこ
ところで、環境の変化からむーたんが大好きなひなたぼっこをやめてしまったことを、私は残念に思っていました。なんとかまたむーたんにひなたぼっこをさせてあげたい。仲間外れの不安を感じることなく、大好きなベッドでコロコロしてほしい。そんな風に思っていました。
あるとき、私がお昼ごはんの片付けをしていると、むーたんがひとりベッドの上でひなたぼっこをしていたのです。私が家事をしている間は仲間外れの心配なく、ひなたぼっこを楽しめるのでしょう。その姿が可愛くて可愛くて、私はつい、むーたんの隣に吸い寄せられて行きました。
意外な事実が判明
私が隣に横になると、むーたんはスリスリ寄ってきて、そのままひなたぼっこを楽しんでいました。でもきっと私が仕事をしようと机に移動すると、むーたんも慌ててついてくるでしょう。せっかく気持ちよさそうにひなたぼっこをしているむーたんの邪魔をしたくなかったので、私は机の上に置いてあったパソコンを持って、ベッドの上で仕事してみました。
すると、それがまさかまさかの、とても快適だったのです・・・!
枕とクッションで背もたれの位置を調整できるし、むーたんは私の周りを転がり放題。骨盤が歪みそうでちょっと心配ですが、これなら集中して仕事することができます。しかも、むーたんのひなたぼっこ姿を間近で見れるという極上のおまけ付き・・・!こうして私は最高のワークスペースを見つけることができたのでした。
むーたんの方からお誘いしてくるように
今日、私が仕事をしようと居心地の悪い椅子に座りかけたとき、むーたんから熱い視線が送られてきました。
「なぁに?どうかしたの?」
声をかけるとむーたんは5歩ほどベッドの方へ歩いて行き、そこで立ち止まってふたたび私の顔を見つめます。
「あ。もしかしてひなたぼっこのお誘いかな?」
そう言って私がついていくと、むーたんは嬉しそうにベッドの上へジャーンプ!
むーたんもここが気に入ったようです♡
最後に
今年は大好きな海に行けないかもしれないことを思うと、心がざわざわしてしまう私ですが、それでもむーたんのおかげでおこもり生活もそれなりに楽しめています。むーたんとの暮らしを通じて、少しでも皆さまに癒しを届けられたら嬉しいです^^