赤面のお散歩

先日、むーたんとのお散歩でちょっぴり恥ずかしい出来事がありました。今日はそのことについて書きたいと思います。

むーたんのお気に入りスポット

むーたんのお散歩コースになっているお寺の境内には藤棚があって、そこはみんなの憩いの場になっています。ベンチとテーブルがいくつかあって、日中は幼稚園帰りの子供たちが境内の中で遊び、それを見守るお母さんたちが藤棚の下でごはんを食べたりお茶をしたりしています。

むーたんはこの藤棚の下を散策するのが大好き。たまに子どもたちのお弁当やおやつが落ちているからです。あっちをクンクン、こっちをクンクン。一度他の場所へ移動してもしばらくするとまた藤棚の下に戻って、何か落ちていないか念入りにチェックします。そのため私は藤棚の下を歩く時は特に注意して、むーたんが変なものを食べたりしないように、目を光らせておかなければならないのでした。

若いカップルとの出会い

カップルなんて素通りむーたん

むーたんと一緒に境内にやってくると、藤棚の下で若いカップルがピクニックをしていました。お天気はよかったものの気温はあまり高くなかったので、二人とも厚着してピクニックを楽しんでいました。

カップルの座っているテーブルの近くを、むーたんはテクテク歩いて行きます。先に女の子がむーたんに気付いて、「わぁ、かわいい!」と言ってくれたのですが、無愛想なむーたんはそんな女の子のことを気にも止めず、念入りにテーブルの下を調べます。私が「すみません、人見知りで…。」と言うと、ふたりは笑顔で見送ってくれました。

袋がガサゴソ

カップルの座っていたところから二つ先のテーブルの下をむーたんが真剣に調べていたときのこと。男の子が手に持っていたパンの袋を置いて、飲み物に手を伸ばしたそのとき、地面の調査に夢中だったむーたんがなにやらピーンと閃いたような雰囲気で男の子の方を振り返りました。そして、じっとそっちの方を見つめています。

なんだか嫌な予感・・・。

男の子が食べかけのパンの入った紙袋を掴んでガサゴソ音がした途端、むーたんはくるりと回れ右して男の子の方へ急いで戻ろうとするのです。

やっぱりなーーーー;;

食いしん坊むーたん発動

一度やる気スイッチの入ったむーたんはもう本当に頑固なんです。「むーたんのじゃないから!」「こっちおいで!」そう言ってリードを引っ張っても、全然前に進もうとしません。引きずって肉球が傷ついたら大変なので、一度抱っこしてその場を離れてみましたが、地面に下ろした途端ふたたび藤棚の下へと戻って行きます。

「あれ?戻ってきたの?」

カップルは戻ってきたむーたんを優しくお迎えしてくれたのですが、なでなでしようと差し伸べてくれた手をむーたんは全力で回避します。もーーー、せめて愛想よくしなさーい><。

「どうしたんだろうね?」

意味不明なむーたんの行動を見て、男の子は不思議がります。ほんとですよね。。

「・・・すみません。この子、本当に食いしん坊で。。多分、パンの袋のガサゴソって音に反応したんだと思います。」

男の子と女の子は驚いたように顔を見合わせました。男の子がパンの袋に手を伸ばし、わざとガサゴソと音を立てると、むーたんはハッとした表情で男の子の足元におすわりするではありませんか。

「ほんとだ!!」

解決策:おやつをあげてもらう

いくら引っ張っても、遠くへ連れて行っても、何度もカップルのところへ戻ってしまうむーたん。もう男の子はパンを食べ終わっているというのに…。まぁそもそもそのパン、むーたんのじゃないしね。。

このままでは全くお散歩にならないので、持参していた犬用おやつをカップルに手渡し、二人からむーたんにあげてもらうことにしました。二人からおやつをもらって、むーたんはやっと納得したようです。本当はもっと欲しいんだけど、、みたいな顔をしつつも、お散歩する気になってくれました。

そして最後の最後まで、なでなでしてくれようとする二人を全力でかわしていました。ほんと、いぬでなし…。せめておやつをおねだりするなら、愛想よくしてくれればいいのに。。今日のお散歩では藤棚の下に誰もいないことを願います(^^;