夏の天敵

私とむーたんの大切な日課、お散歩。

体が小さいむーたんは、毎日お散歩する必要はありませんが、大好きな境内の中をのんびり行ったり来たりするのはいい気分転換になるので、できるだけ出かけるようにしています。

そんな私たちの日課を邪魔する存在が、毎年夏になると出現します。

 

 

 

 

私は動物は割となんでも好きで、ゾウやキリン、カバ、ゴリラなどの大型動物から、カワウソやモルモット、ウサギなどの小型動物、イルカやアシカなど海に暮らす動物、そしてワニやトカゲなどの爬虫類まで可愛いと思えます。しかし、虫だけはどうしてもダメ。一般的に可愛がられている、蝶々もトンボも全然無理です。

蚊より小さい羽虫はなんとか殺せますが、蚊のサイズになるともうアウト。蚊が体に止まっていても、ぺちっと潰すことはできません。カナブンがマンションの入り口にいたら通れません。ゴキブリと遭遇したら、一人で歩いているときでも悲鳴をあげてしまいます。

動物のことはあんなに可愛いと思えるのに、虫はどうしても気持ちが悪くて怖いんです。

 

 

 

 

虫は全般的に苦手ですが、特にダメなのが蝉。

梅雨が明けて雨が降らなくなると、蝉たちが大いに鳴き始めます。

やつらの声を聞いていると、ぷっくり膨らんだお腹を震わせてビービー鳴らしている様子がまざまざと浮かんできてゾッとします。ゴキブリ並みに大きい上にうるさいし、たまに地面に落ちてるし、「死んでるから大丈夫…。」と思って通ろうとすると、ビビビビビッと鳴きながらこっちに飛んできたりします。

もうほんっとに嫌。

木から木へ飛び移る時も、飛行するのが下手なのか、ビシッ!バシッ!という羽音が立てて何度も着地に失敗するから怖くて近くを歩けません。

 

 

 

 

この時期の境内は蝉の宝庫なので、残念ながら回避する他ないのです。

境内のお散歩を楽しみにしているむーたんは、必死に境内に向かおうとします。むーたんの切なそうな顔を見ると、申し訳ない気持ちになったりもするのですが、だからと言って蝉への恐怖を克服できるわけではありません。

「ごめんね。」と謝りながら、別のルートをお散歩します。

 

 

 

 

でも、境内の中は土や草や木がいっぱいあるので、むーたん的にはそっちの方が楽しいんですよね。私も虫がいなければ、そっちの方がいいのですが、今の時期は土と木があるところに山ほど蝉がいるので、、、

ここは残念ですが我慢するしかありません。

週末になったら、鎌倉あたりにお出かけしようかな…。

海辺には私の嫌いな蝉もいないので、日暮れ前にサラサラした砂の上を一緒に歩きたいと思います。