むーたんはお姉ちゃんの味方!

家族同士がケンカをしている時のわんこたちの態度はとても興味深いものがあります。巻き込まれないようにその場から立ち去る子もいれば、一切空気を読まずに大はしゃぎして、その場を和ませる子もいます。ちなみにむーたんは私とパパがケンカをしていると、必ず介入してきます。今回はそんなむーたんの様子をご紹介したいと思います。

パパの帰りが遅いとき

パパは基本的にいつも帰りが遅い

むーたんパパは仕事が忙しい人なので、平日は毎晩のように接待や飲み会があり、夜ごはんを一緒に食べられることはあまりありません。ひどいときは週5日間、ずっといないときもあります。私はむーたんがお膝にいてくれるとはいえ、1人でごはんを食べるのが寂しくて、映画を借りたり本を読んだり、新しい料理を試したりしてさみしくないように工夫をするのですが、毎日パパが帰ってくるまで待ちぼうけしています。

そしてたまにものすごく遅い

早いときは23時台に帰ってくるパパですが、終電を逃して帰ってくることもよくあります。そしてたまに、連絡をよこさないまま2時、3時くらいまで帰ってこないこともあります。4年近く一緒に暮らしてみてわかったのですが、私が我慢できるのは1時半まで。1時半を過ぎるとものすごくイライラし、連絡がないままだとさらにイライラします。そうなるとパパが帰ってくるまでフツフツと怒りをため続け、パパの帰宅と同時に大爆発します。

その時、むーたんは…

むーたんはパパのことが大好きなので、いつもはパパが帰ってくると大喜びでお迎えします。パパがお着替えしてる間に近くの椅子やベッドへ飛び乗り、お耳をパタパタしっぽをぴこぴこ。パパから「ただいま」と言われるとおかえりのチュー♡

しかし、パパの帰りが遅すぎるときは違います。そろーりと部屋に入ってくるパパを見て、一瞬「わーい!パパだー!」となるのですが、私の怒りが炸裂すると同時にスッと私に体を寄せておすわりをし、「むーたんはお姉ちゃんの味方モード」に切り替わります。このモードは私の怒りが解除されるまで続きます。

パパはむーたんにも遅くなったことを謝りながらよしよししようとするのですが、むーたんはまるで土偶のように固まって私の側から離れません。こうしてむーたんが完全に私の味方をしてくれるおかげで、私はちょっとした優越感に浸りつつ、怒りが落ち着き、パパと仲直りすることができるのです。

ケース2:私が泣いているとき

大きなケンカは滅多にないけれど

私もパパも短気な性格なので、部屋が暑すぎるとかお腹が減ったとか、すごいどうでもいい理由で言い合いになることはよくあるのですが、ケンカをすることは滅多にありません。むーたんを不安にさせたらかわいそう、という気持ちも働きますし、パパは私よりだいぶ年上で考え方も大人なので、ケンカになる前にパパが折れてくれることも多いのです。

とはいえ、たまに大きなケンカに発展することもあって、そんなときはお互い大声で怒鳴りあったり、荒々しくドアを閉めたり、時には私が号泣するようなこともあります。

その時、むーたんは…

私たちが怒鳴り合いをしているとき、むーたんは2人の間で非常にオロオロしています。お耳をぴーんと立てて、不安そうに2人の様子を伺っています。それがなんとも気まずくて、私もパパもケンカの合間にむーたんに謝ったり、できるだけ優しい言葉をかけたりするうちに、ケンカがおさまることもあります。

ただ、たまにものすごくケンカが白熱して私が泣きはじめると、むーたんは私の元にすっ飛んできます。「わー!!!」みたいな感じで私の顔に飛びつき、必死に手で押さえつけて、濡れた顔をペロペロ。呼吸困難になるくらい、結構激しめになぐさめてくれます(笑)。そんなむーたんの様子を見ているうちに、私もパパも頭が冷めてきて、「これ以上むーたんに気を遣わせたらかわいそうだよね。」ということで仲直りすることもあります。

やっぱりむーたんの前でケンカはよくない

むーたんが我が家にやってきたことで、私たちのケンカの数は激減しましたが、とはいえ年に何回かはむーたんの前で大ゲンカをしてしまうことがあります。むーたんが私の味方をしてくれるのはとても嬉しいのですが、むーたんがパパのことを大好きだということもわかっているので、不安にさせてしまって申し訳ない気持ちにもなります。心優しいむーたんが、大好きなお家の中で穏やかに過ごせるように、できるだけパパとケンカをしないよう、日々精進したいと思います。