以前、お散歩の途中でいきなり倒れた飼い主を助けるため、家まで走って家族を呼びに行く、賢い犬の話をテレビを見たことがあります。その番組を見たときは、もしお散歩中に私が倒れても、むーたんはお家にパパを呼びに行ったりはせず、私のそばでプルプルしているんだろうな、と考えていました。しかし最近、実際はそうならないということが発覚したのです。
突然の腹痛
ある日、寝ている途中に急激な腹痛に襲われた私は、パパとむーたんの寝ているベッドを抜け出してトイレへ駆け込みました。胃がねじ切れそうなほどキリキリと痛み、全身から冷や汗が吹き出します。ムカムカが喉まで上がってきて何度も吐きそうになったため、トイレに置いてあるゴミ箱を抱えながら痛みが過ぎるまで耐えていました。
その時むーたんの取った行動は
異変に気づいたむーたん
トイレから出た私は汗で全身びっしょり。ベッドまで歩くことができず、床に倒れ込みました。ゼェッ、ゼェッ、という荒い呼吸を聞いたむーたんが異変に気づき、「ウォフッ」と低い唸り声をあげて走ってきました。倒れ込んでいる私を見つけ、一生懸命私の口を舐めます。力尽きている私は、むーたんを撫でることも制することもできず、ただただされるがまま。
しばらくペロペロしても私がなんの反応も示さなかったため、むーたんはベッドに戻って行きました。ベッドにはパパがいます。そう、パパを呼んで、、むーたん…。
待てど暮らせど
しかしいつまで経ってもパパは来ません。それどころか、私の呼吸の音以外は何も聞こえなくなりました。しばらく横になっていると少し落ち着いてきて、体勢を変えるくらいの力が戻ってきました。体を楽な向きに動かした時のゴソゴソという音に反応したむーたんが、再び勇ましく「ウォフッ」と声をあげてやってきました。そしてまた私の顔をペロペロ。
うぅ、、むーたん。やめて・・・。
ひとしきり私の顔を舐めると、むーたんはフゥッとため息を吐いてベッドへ戻って行きました。パパを、、パパを呼ぶんだ、むーたん・・・。
ベッドに戻ると
結局むーたんがパパを呼んでくれることはないまま時間が過ぎ、そうこうしているうちに私もだいぶ落ち着いてきました。床から起き上がり、手を洗ってベッドに戻ると、気持ち良さそうにパパの腕の中でまどろんでいるむーたんがいます。
私の気配で目覚めたパパも半分寝ぼけながら・・・
「あれー?大丈夫ー?なんか音がした気がしたんだけど、むーたんが平気そうだったから平気なのかと思ってた(* ̄~ ̄*)。o○」
・・・。
なんて役立たずなのでしょう笑。
役立たずなむーたん
飼い主のピンチに一切役に立ったなかったむーたんは、そもそも状況を全く理解できていなそうでした。あの時のむーたんの様子をまとめるとこんな感じ。
変な音が聞こえたので見張りに行く。
↓
お姉ちゃんだ、ワーイ!
↓
ねーねー、何してるの?ごはん?ごはんの時間なの?
↓
ねーねー!ねーってばー!
↓
・・・。
↓
ごはんくれないのか。二度寝しよっと。
いいんです。可愛いから。役立たずでも。
そのあと、気持ちよさそうにウトウトしてるむーたんの隣に潜り込んで二度寝したら、すっかり元気になりました。