むーたんの体が小さくて困ったこと

むーたんはヨークシャーテリアの中でも小柄なほうで、体重は1.8kgしかありません。「ちっちゃい!可愛い!」と言われることも多いのですが、実は体が小さいとデメリットもあります。ここではむーたんが小柄すぎる上で困ったことをまとめたいと思います。

小さくても大きくても愛すべき存在

大きい子はもふもふしていて可愛いし、小さい子はちょこちょこしていて可愛いので、ペットショップで「この子は成長しても大きくなりませんよ。」という言葉がなぜセールストークとして成立しているのか、私にはよくわかりません。アパレル店員さんの「これ、私も持ってます。」っていうアピールと同じくらい、意味がわかりません。

私がむーたんのママにならないワケ」で登場する実家のこうちゃんは、むーたんと同じヨークシャーテリアなのですが、体のサイズはむーたんよりもふた回りほど大きく、体重は3kg近くあります。抱きしめた時の安定感や、お腹の上で寝ている時の重み、乗れないくせに必死に私の顔の上に乗ろうとして落ちるこうちゃんに慣れていたため、むーたんが子犬の頃は体重が増えないことが不安で、必要以上に食べさせて獣医さんに怒られたりもしました。

そのため、「体が大きくなったから可愛くない」という理由で飼育放棄をする飼い主さんの心境が、どうにも理解できません。仮にむーたんの適正体重が5kgになっても、私たちにとって世界一可愛いむーたんであることに変わりないからです。

むーたんの体が小さくて困ったこと

弱々しくて心配

むーたんは今まで何度か他の犬に襲われたことがあるため、お散歩中に他の犬と絡むときはとてもとても心配します。お散歩中に飼い主さんがリードを離してしまって飛びかかってきたトイプーや、ドッグランの小型犬エリアで遊んでいた中型犬は、単に遊びでじゃれてきただけのようですが、体の小さなむーたんは追いかけ回され、組み伏せられ、目の上に傷をつけられたこともありました。むーたんの「キャンッ!」という悲鳴を聞いたときは、全身から血の気が引いていくのを感じました。

確かに、他に犬たちのじゃれ合いを見ていると、結構激しいんだなと感じることもあります。むーたんの体がもう少し大きければ、多少転んでも飛びつかれても心配しないかもしれないのですが、やっぱり体の小さなむーたんが突き飛ばされているのを見ると、心配で心配でたまらないのです。

蹴ってしまうことがある

むーたん一番のお気に入りの場所はもふもふしたベッドの上なのですが、基本的には私かパパの近くにいることが多いです。少し前に日当たりのいいベッドでゴロゴロしている姿を確認したはずなのに、ふと気付くと後ろでおすわりしていることもよくあるので、私たちはいつも足元に注意して生活しています。しかし、たまに存在に気付かないまま方向転換をして、蹴ってしまうことがあります。

「わー!ごめん!!大丈夫?!」と聞くと、なぜかむーたんは嬉しそうなのですが、首も足もとても細くて華奢なので、できるだけ負担がかからないように気を配っています。できるだけむーたんが怪我をしないよう、お部屋も完全にむーたん仕様になりました。

歯磨きができない

犬がよくかかる病気の一つに歯周病があります。歯周病になると口臭がきつくなり、ひどい場合には歯が抜け落ちたり、頰の肉が溶けたりすることもあるそうです。また、腎臓にも悪影響があると言われているため、「むーたんが命を落としかけたロキソニン事件」で腎臓周りに過敏になっている私は、むーたんが3歳になって少し口臭が気になるようになったので、きちんと歯磨きをしようと心に決めたのでした。

しかし、むーたんのお口はとても小さく、歯垢がたまりやすい奥歯を触るには、小指しか使えません。お口周りを触られることに慣れてくれたので、次は指はぶらしを使いたいのですが、指はぶらしをつけた状態では前歯しか磨けないのです。今度かかりつけの獣医さんに相談してみようと思います。

お尻を調べられない

むーたんは体が小さいため、肛門腺もこまめに絞ってあげる必要があります。1〜2週間に1度は絞ってあげるのですが、一時期しきりにお尻を気にしている時期がありました。絞っても絞ってもお尻歩きが止まらず、でこぼこのアスファルトや土の上でしきりにお尻をこするのです。あまりにも頻繁だったので心配になり、獣医さんに相談してみました。

結局、むーたんのお尻歩きはしばらくすると落ち着き、なんでもなかったみたいですが、その時獣医さんからこんなことを言われました。

お尻を気にする原因として考えられるのは、アレルギーか肛門内の腫瘍です。肛門内の腫瘍かどうかは、通常であれば触診でわかりますが、この子は体が小さすぎて指が入らない。もししっかり検査したいなら内視鏡(確か内視鏡だったような…あやふやです)が必要になるけど、体にかかる負担は大きくなりますよ。

体が小さければ、その分治療のハードルが上がってしまうことに気付かされました。これは実際にむーたんと暮らしてみるまで、考えたこともありませんでした。

最後に

むーたんの体が小さかろうが大きかろうが、私にとっては大きな問題ではありません。しかし、体が小さいとどうしても不安な点があるのは事実です。できれば「小さい子がいい!」とする風潮にストップがかかり、極小サイズの子犬を積極的に生み出そうとする流れが止まったらいいな、と思ったりもします。