私が毎月実家に帰る理由

前回実家に帰ったのは4月中旬でした。それから今回は6月7日から二泊三日で帰省し、来月も帰省する予定があります。かなりの頻度で実家に帰っていますが、これにはある理由があるのです。

実家に住むこうちゃんの存在

こうちゃんは今年で15歳

私の実家には「こうちゃん」という名前のヨークシャーテリアの女の子がいます。私が大学進学で上京すると同時に、両親が迎えた子なので、今年で15歳になります。白内障のため、目は少し白く濁っていますが、きれいな毛色にキュートな顔立ちは、とても15歳には見えません。計算が苦手な母は、「こうちゃんは12歳よ。」と言い張っています。

両親に甘やかされて育つ

両親はこうちゃんのことをとても大切にしています。特に母は大の犬好き。こうちゃんが寒さで震えていれば家ごとリフォームして床暖房を入れたり、高齢になって庭に降りれなくなると、父に指示をして縁側にスロープを設置してあげたりしています。食事管理については、「おいおい…。」と思うことも多々ありますが、二人の愛情をたっぷり受けて、こうちゃんも幸せな生活を送っているようです。

体調不良が増えてきた

今まで、お騒がせな両親が何度か「こうちゃんが死ぬかもしれない!」と大騒ぎしたことがありましたが(※『食いしん坊こうちゃんとお騒がせな両親』参照)、命に別状はなく、15歳になる今も元気でいてくれています。

とはいえ、年齢とともに、こうちゃんの体調は少しずつ変化してきました。目はだんだん白く濁って、息苦しそうにすることも増えました。心臓があまり良くないので、たまに発作を起こすことがあるのです。こうちゃんのゼェッ、ゼェッ、と苦しそうな様子を見ると胸が痛みますが、しばらくすると落ち着いて、穏やかな寝顔を見せてくれます。

こうちゃんとむーたんパパの関係

ヨーキー嫌いだったむーたんパパ

むーたんパパはもともと、ヨークシャーテリアのような毛の長い犬が嫌いでした。「犬といえば柴。」「犬に服を着せて出歩くなんてありえない。」そう思っていたそうです。しかし私が可愛いこうちゃんの写真を見せていたら、すっかりパパはヨーキー好きになってしまいました。そして、犬を飼うなら絶対にヨークシャーテリアだ、と思うようになったのです。

空気を変えてくれたこうちゃん

私の両親は長い間、むーたんパパとの結婚に反対していました。最終的には折れてくれて、ついにパパと会うことを承諾してくれたのですが、初めての挨拶では重苦しい空気が家全体を支配していました。私もパパも、そのどんよりした空気に苦しみ、冷や汗をかいたものです。

そんな時、こうちゃんが私とパパの間に飛び込んできました。ひっくり返って私とパパに交互にお腹を見せます。

「ねぇ、なでる?」

「ほら、よしよししていいよ。」

「エヘヘヘ、なでる?ねぇ、なでる?」

目をキラキラさせながら、交互にお腹を向けてきます。困ったお母さんがこうちゃんを取り上げようとしますが、その手を交わして、お腹をゴーロゴロ。捕まえようとしたお父さんをスルリとかわすと、今度は少し離れたところでキューキュー鳴き始めます。

もう本当に、こうちゃんがいなければ私たちは心が折れていたかもしれません。こうちゃんとパパのおかげで、私は難局を乗り切り、無事結婚することができたのでした。

むーたんパパの提案

こうちゃんの体調がしばしば悪くなることをパパに話すと、むーたんパパからこのような提案をされました。

こうちゃんももう15歳で高齢なんだし、元気なうちに会っておいたほうがいいよ。こうちゃんもお前のことは好きなんだから、できるだけ帰ってあげたら?悔いが残らないようにしたほうがいい。

こうちゃんやむーたんのことは大好きですが、いつかは私の日常からいなくなってしまいます。いなくなったときのことなんて、本当は考えたくもありません。でも、その事実をちゃんと受け止めて、後悔のないように楽しい時間を一緒に過ごすことこそ、いなくなったときの悲しみを和らげてくれる唯一の方法のような気がします。

「あのとき帰っておけばよかった。」

「もっと一緒にいたかった。」

そんな後悔をするのは嫌なので、パパの言葉に後押しされて、私はこうちゃんと穏やかな時間を少しでも一緒に過ごすために、実家に帰ることにしました。

最後に

私がむーたんのママにならないわけ』で詳しく書いていますが、実家に帰省するとき、むーたんを連れて行くことができません。むーたんにはとても寂しい思いをさせてしまっていると思います。でも、私にとってはこうちゃんもむーたんと同じくらい大切な存在。むーたんに我慢してもらった分、お家に帰ったらいっぱい遊んであげたいと思います。