石垣が誇る美しい川平湾で、最高のシュノーケリング体験!

私たちは海へ旅行に行くと、必ずシュノーケリングツアーに参加します。ウミガメに出会えたり、イルカに出会えたり、ホテルのプライベートビーチでは叶わない素敵な体験ができるからです。ここでは、今回の旅行で参加した川平湾ツアーの詳細をお伝えします!

石垣島の川平湾はこんなところ

川平湾の概要

川平湾は石垣島の北西部にある有名な景勝地です。エメラルドグリーンの海は世界有数の透明度を誇り、美しい珊瑚礁と色とりどりの熱帯魚が生息しています。どこまでも広がる白い砂浜との対比が見事で、世界中から観光者が訪れるそうです。石垣空港から車で40分ほど、市街地からは30分ほどのところにあるので、石垣島を訪れたら一度は足を運んでみてはいかがでしょうか!

川平湾はグラスボードが有名

美しい川平湾にはいくつかの無人島とビーチがありますが、湾内は潮の流れが早いため遊泳は禁止されています。そのためグラスボードで湾内を巡るのが一般的なようですね。でも、世界有数の透明度を誇る美しい海と真っ白なビーチが目の前にあるのに、ボードの上から見るだけなんて切なすぎます!そこで私たちは川平湾のシュノーケルツアーを探すことにしました!

川平湾のカヤック&シュノーケリングツアー

アプネアアドベンチャーが開催するツアー

今回私たちが参加したのは、アプネアアドベンチャーというところが開催しているカヤック&シュノーケリングツアーです。川平湾の岸からカヤックで出発し、湾内の無人島でシュノーケリングを楽しめるというもの。正直、カヤックは疲れそうであまりそそられなかったのですが、綺麗な川平の海に潜るためなら致し方なし!一人8,000円払ってそのツアーに参加することにしました。

営業所に集合

まずは川平湾から少し離れた場所にあるアプネアアドベンチャーの営業所に集合します。川平湾に宿泊していると送迎が付いていることを知らず、私たちはタクシーでむかいました。(帰りは送迎してもらました♪)

ここでツアー料金を現金でお支払い。カヤックかSUPでツアーが分かれていて、カヤック組は私たち含めて4組のカップルでした。私たちカヤック組を担当してくれたお兄さんは石垣出身・石垣育ちらしく、最高に素敵な人でした!このお兄さんのおかげで、私たちは安心して大自然の魅力を満喫することができたのです!

道無き道をゆく!

営業所で点呼をした後はカヤック乗り場まで車で移動します。絶対に現地の人しか知らないような、とても車が通れるとは思えない道無き道を進みます。背丈以上の草木が生い茂る中、車一台がギリギリ通れる舗装されていない道を行くので、窓やサイドミラーに草が当たってバキバキ音がします。

ひらけた場所に車を停めて木でできたトンネルを抜けると、目の前に美しい川平湾が・・・!遠くにグラスボード乗り場も見えます。美しい水の中をちゃぷちゃぷ進むと小さな砂地が現れました。砂地に茂る木々の陰にしまってあるカヤックを引っ張り出し、貸してもらった防水バッグにカメラをしまったらいよいよカヤックの講習です!

カヤックで無人島まで移動

簡単な講習をしてくれたのでカヤック初心者でも問題なく乗りこなせました!出発地点周辺は風がなく、そんなに上手に漕げなくてもスイスイ前に進みます。

最初の目的地は湾に蓋をするように存在している無人島。誰もいない美しいビーチで記念撮影をして、小休憩を取ります。観光地化されていない無人島のビーチには真っ白な貝殻を背負ったヤドカリくんや半透明の小さなカニがいて、夜になると人魚が遊びに来るのではないかと思うほど美しかったです。これほど綺麗な場所のせいか、カヤックも全然苦ではなく、むしろとても楽しかったです。

そこからしばらく波の静かなところが続き、私たちはお兄さんの話に耳を傾けながら、ゆったりのんびり進みました。パイナップルそっくりなアダンの実はヤシガニの大好物だということ。石垣の人はその実よりも新芽を天ぷらなどにして食べるということ。石垣島のパイナップルは、沖縄産のパイナップルが食べられなくなるほど甘くて美味しいということ。

そうこうしているうちにカヤックは珊瑚礁の上を進んでいました。カヤックの上からも海の底が透けて見え、ルリスズメダイがヒラヒラしている様子に早く潜りたい衝動に駆られます。しかし、湾の内側よりも外洋まで出た方がサンゴが綺麗ということなので、インストラクターのお兄さんに従ってカヤックを漕いでいきます。

 

もうすぐ外洋に出られるというところで、お兄さんはみんなを大きな岩陰に集めてから、笑顔でこんなことを言いました。

「ここからは風も波もかなり強くなるので、みなさん頑張ってくださいね^^ 」

そして岩陰を出た瞬間!!

まっすぐ前を向くのも大変なくらい、ものすごい風と波に煽られました!強引に漕ぎ進むと船首が大きな波にぶつかり、激しい水しぶきが痛いほど顔にかかります。波のないところは私一人で漕いでもスイスイ進んだのに、ここではいくら必死に漕いでも全く前に進みません。たじろぐ私の後ろに座っているむーたんパパが、「行くぞ!!右!左!右!左!」と声をかけてくれたので、二人で息を合わせて力一杯漕いだら、やっと前に進みました。

インストラクターのお兄さんは涼しげな顔で、「お二人は大丈夫そうですね。先に浜に上がっておいてください。」と言ってから他のカップルを助けに行きました。なんと自力で島に上陸できたのは私たちだけで、他のカップルはお兄さんが引っ張ってくれたのだそうです。自然の力を痛感した瞬間でした。

無人島でシュノーケリング開始

インストラクターのお兄さん、優しそうな顔で最初は気付かなかったのですが、ものすごくがっしりした体型でした。無人島に全てのカップルを無事上陸させると、「ではこれから波に流されながらシュノーケリングをたのしみます。」と言いながら、自分の体に5艘のカヤックをくくりつけます。

「疲れたり、足がつったりしたらすぐにカヤックに乗れますからね。波に流されながら元来た場所に戻って行きましょう!」と言って、先陣切って5艘のカヤックと一緒に海を進んでいきました。お兄さんのパワーもおそるべし。

そんなお兄さんの逞しさにホッとしつつ海に潜ると、海のそこには美しいサンゴ礁が広がっていました。色鮮やかな青や水色、黄色のスズメダイ、先端にいくほど綺麗な青色に変わっていくサンゴ、1メートルくらいありそうな巨大なシャコガイや、サンゴの中に埋もれて呼吸している貝、赤ちゃんニモもいました♪

それからしばらく私たちはシュノーケリングを楽しみました。やっぱり海の透明度だけでいえば宮古島の方がすごかったのですが、それでも日が差すとかなり遠くまで見渡すことができ、いつまでもいつまでも潜っていたいと思いました。

そして泳ぎながら湾の中に戻ろうとした私たちを、再び激しい自然の力が襲います。

外洋から湾の中に入ろうとするのですが、どんなにがんばって泳いでも、足ヒレをつけて全力でクロールしても、全く前に進めないのです。潮の流れがものすごく強くて、なんとかその場に留まることが精一杯でした。

後からお兄さんに話を聞くと、ちょうど引き潮になる時間だったため、湾の中の水が外洋に流れ出ることで激しい潮の流れが起きていたそうです。そこは浅瀬だったので、泳ぐのを諦めて立って進むとジリジリ前に進むことができました。

そしてカヤックで岸を目指す

再び潮の流れが穏やかな場所にたどり着き、しばらくシュノーケリングを楽しんでから、私たちは再びカヤックに乗りこみました。帰りは波が穏やかな場所だけだったので、のんびり余韻に浸ってゆっくり進みました。

このツアーで最も感動したのは、この後現れた壮大な景色です。少し疲れた私たちの目の前に広がったのは、潮が引いたことで現れた一面浅瀬の美しいビーチでした。どこを見ても、まるで旅行雑誌の中に潜り込んでしまったかのような、色鮮やかで幻想的な世界が広がります。みんな疲れを忘れて、息を飲んでその風景に浸っていました。

まさに大人向けのツアー

このツアーで何より感動したのは、全く観光地化されていない美しい自然の中をカヤックで進んだことでした。海の透明度だけで言えば宮古島の方が優れていたのですが、遠くまで続く遠浅のビーチ、波一つない静かな入江、誰もいない真っ白な砂浜、そして海の力強さを直に体験できたことも含めて、大満足のツアーでした。

インストラクターのお兄さんが最強だったので不安はありませんでしたが、あの激しい波や潮の流れに立ち向かうのは、子どもやお年寄りには少し難易度が高いように思います。まさに大人の楽しみが凝縮された、完璧なツアーでした。もし興味がある方はぜひトライしてみてくださいね!

最後に

最高の体験をした後は、川平湾近くにあるホテルクラブメッドのビーチサイドでのんびり。それからマッサージで疲れを癒しました。今回の石垣の旅は事前準備をしっかりしただけあって、とても満足感の高いものになりました!「石縄の魅力を満喫♡石垣と離島を巡る大人のビーチ旅」の記事で、石垣の繁華街や離島めぐりなどについてもまとめているので、ぜひ参考にしてください♪