お願いだから逃げてね

私はテレビよりも映画の方が好きです。特に1990年代くらいの洋画が好きで、心がほっこりする感動的なヒューマン映画を、家でのんびり見るのが好きなのです。SFやアクション映画も見ることはあるのですが、そこそこな頻度で出てくるわりに、どうにも苦手なシーンがあります。それは、主人公と長年連れ添う動物たちが、主人公を守ろうと果敢に敵に立ち向かっていく場面です。

 

 

 

『ハリーポッター』ではふくろうのヘドウィグが自分の命と引き換えにハリーの命を助けましたし、ディズニー映画の『ラプンツェル』ではちびっ子カメレオンのパスカルが、ラプンツェルを守ろうとして魔女に突き飛ばされました。

『アイ・アム・レジェンド』で出てくるシェパードのサムは、ウイルスに感染したダークウォーカーから、ウィルスミス扮するロバート博士を守ろうと戦う中で怪我を負い、そこからウイルス感染してしまって自身もダークウォーカーになりかけます。結局最後はロバート博士が泣く泣くサムを絞め殺すという、なんとも切ない最期でした。

 

 

 

動物が好きだからでしょうか?

こういう話は本当に苦手です。

いいから。

もうほんと、助けなくていいから。

自分が生きることを大事にしてよ。

そう思ってしまいます。

 

 

 

 

ネイチャー映画も好きでよく見るのですが、チーターに食べられるインパラや、シロクマに食べられるアザラシのシーンを見ていても、そんな気持ちにはなりません。飼い主をかばって戦おうとする様子が嫌みたいです。

 

 

 

 

そしてやりきれない思いになった私は、隣でゴロゴロしているむーたんの方に向き直り「お願いだからむーたんは何もしないで逃げてね。」って言います。「助けようとしなくていいから。むーたんが立ち向かったところでどうせアッサリやられちゃうからね、だったらまだむーたんだけでも無事な方がいいから。くれぐれもお姉ちゃんを助けようとしないでね。」

 

そんな私の真剣な呼びかけなんて聞こえていないかのように、むーたんはこてーんと横になって甘えてきます。

頼むよ、ほんとに…。

 

 

 

 

今ハマっている『ゲームオブスローン』という海外ドラマにもドラゴンやオオカミが出てきて、仲間である人間を助けようとするのですが、もう本当にお願いだから人間の戦いに巻き込まれて犠牲にならないでよって思いながら見ています。

この気持ち、誰かわかってくれる人いるかな・・・(^^;