大好きと苦手の狭間

春から初夏にかけて、むーたんのお散歩ルートになっているお寺の境内には様々な植物が地面を覆います。植物が地面を覆うと言っても、草や苔が生えているのではなく、木から落ちてくる様々な物が地面を覆うのです。

 

 

 

例えば桜が散るとき、花びらだけでなく、花びらを支えている花柄なども落下します。藤の花は開花する時に、花びらを包んでいる殻のような物体を地面に落とします。今の時期は、クスノキに似た大きな木の根元に、黄色い花のような物が大量に落ちています。

 

 

 

 

その上を歩くと、ふかふかして気持ちがいいのでしょう。むーたんはふかふかしたものが大好きなので、それらを見つけると楽しそうに駆けつけます。そして落ち葉と同じようにウキウキしながら踏みしめて、ふかふかを堪能するのでした。

 

 

 

ただ厄介なことに、むーたんは肉球の間に物が挟まったり、足の毛に何かが絡まったりすると、途端にテンションが下がって歩けなくなります。

今までもお散歩の途中、突然動かなくなって目をしょぼしょぼさせるので、怪我でもしたのかと思って心配して抱き上げると、足が汚れただけということはよくありました。絡まった葉っぱなどを取ってあげると、再び元気よく歩き出すのです。

 

 

 

今日も黄色いもふもふを発見し、大喜びでその上を冒険するむーたん。

しかし、3秒後にはその場にうずくまり、かなしそ〜な顔でこちらを見つめてきます。

 

 

もー、しょうがないなー。

抱き上げて足をキレイにしてあげました。

すぐにルンルンで突っ込みます。

 

 

・・・。

ねぇ、バカなの?笑

お姉ちゃんも虫とかいそうで怖いから、あんまり触りたくないんだけど。

 

 

 

何かが絡まったまま歩くのはどうしても嫌みたいで、リードを引っ張っても名前を呼んでも、むーたんは全く動きません。

かなしそうな瞳で、プルプルしながらこっちを見つめてきます。

本当にしょうがないなー。

 

 

 

 

足をキレイにした後は、同じ轍を踏まないために、少し離れた場所でおろしました。

しかしまだ満足していないようで、黄色のふかふかの場所へ戻ろうとします。

 

 

 

戻るならもう取ってあげないよー!!Σ(゚Д゚)

好きと苦手の狭間で、むーたんの葛藤は続くのでした♡